最近、結婚しない人が増えている。
どうしてだろう。
恋をしなくなっているのだろうか。
恋はするけど、結婚はしたくないということなのだろうか。
確かに、結婚は難しい。
結婚したい時にしたい相手とできるのは、奇跡のようなものだと思う。
私の親は離婚した。
子どもとしては、親の離婚がとても辛い経験だった。
自分が二つに引き裂かれるような感覚になるし、
自分を好きになれなかった。
ずっと、生まれてきたくなかった、と思ってた。
それぞれの親戚たちはそれぞれの相手の悪口を言うし、子どもの私はただただ聞きながら、どうしてこんなことを私が聞かなければならないんだろう、と思っていた。
私の前で、親の悪口を言われたくなかった。
それは、なぜか私自身を否定する言葉として、頭の中に植え付けられた。
離婚した親をもつ子どもたちは、ただただ被害者だ。
私は、今、離婚が増加していると聞くと、被害者の子どもたちがさぞ苦しんでいるのではと、とても心配だ。
離婚はしていないけれど、両親が不仲であったりしている場合も同様だと思う。
子どもの立場は複雑だ。
子どもはどんなにひどい親であっても、他人に親の悪口は言われたくないし、親のことは理由なく大切なのだ。
そう考えると、結婚という制度が無ければ、被害者の子どもたちが増えないのか、とも思ったりもするが、
結婚というある程度、契約があるからこそ、夫として妻として親として責任を負うという気持ちも出てくるのかもしれない。
しかし、結婚は一種のギャンブルで、上手く行くかどうかは、結婚してみないと分からない、一緒に暮らしてみないと分からない、子どもができてみないと分からないことが多い。
どうなるか分からないことに、莫大な時間とお金を犠牲にする可能性があると思ったら、結婚しないという選択をするということも分かる。
そして、一生添い遂げると思うと結婚相手に妥協できなくなっているということもあるだろう。
でも、一度は結婚をしてみて欲しいと思う。
あかの他人と暮らすのは、我慢も多いし、諦めも必要だ。
それでも、人として成長させてくれるし、物事も見える角度も増える。
私も結婚生活を10年経て、本当にいろんな事があって、離婚の危機も何度かありながらも、結婚してよかったとつくづく思う。
離婚しても結婚した方がいい。
失敗しても前に進んだ方がいい。
せっかく今生きてるんだから。
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