産後うつになって思うこと

うつ病、それはとても怖い病気だ。

私の母は、私が大学生の時にうつ病を発症した。

うつ病だと周囲に知られるだけでも白い眼で見られる時代だったので、

遠くの薬局まで処方箋をもらいに行っていた。

当時の私は、うつ病の母に、近寄るとうつるから来ないで、疫病神などひどいことを言っていた。

本当に母といると、うつ病になりそうだったし、暗い雰囲気に引き込まれそうで怖かったのだ。

母が離婚し、再婚することが決まったとき、母を再婚相手に託すことができると思ったら、正直ほっとした。

大学生の私は、自分自身がとても未熟で不安定だったからだ。

やがて、時が過ぎて、私は長男の出産後に産後うつを経験した。

それはそれは、とても恐ろしかった。

我が子を産んで幸せに包まれるはずなのに、とにかく死にたくて死にたくてたまらないのだ。

自分では、死への欲求をコントロール不能になってしまった。

頭の中が死への欲求で埋め尽くされる。

テレビも見れないし、本も読めないのだ。

涙は止まらないし、青空のはずの空が灰色に見えた。

私は怖くて怖くて、母に助けを呼び、夜も帰らないで欲しいと懇願した。

子どもと自分だけになったら、子どもを殺してしまうんじゃないかと、恐ろしかった。

叔母たちや祖母や祖父も駆けつけて応援してくれ、

心療内科に通院しながら少しずつ、回復していった。

うつ病がとても恐ろしい病気だということが身に染みて分かったし、

妊娠と出産でうつ病になってしまうことがあるんだと、父親となる男性たちや社会がもっと理解してほしいと思う。

私がうつ病になった時でも、夫は会社を休めなかったし、3人の妊娠中、出産後に産休を取れるような会社の状況ではなかった。

妻が人生の中でもっとも辛い状況にあるのに、夫が休めない、もしくは休みにくい日本の社会ってクズだなと思う。

日本人がいくら働きまくっても、幸せそうな人がいないのは、こういうところなのだ。

家族や大切な人が心身共に大変な状況下にあるとき、当然に会社を休み、助けに行ってあげられる社会を作っていかなければならないと思う。

思いやりのある社会を。

思いやれる余裕のある社会を作っていこう。

みんなで。

→2021.9.22男性の育休取得に向けて、ようやく法改正に動き出してくれた。当然に育休取得できる社会になれることを期待する。

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