大学時代のキャバクラで

私は、高校3年生の時、熱心に勉強を見てもらっていた塾の先生を突然交通事故で亡くした。

茫然としていた中、勉強する気持ちも起きず、それでもどこかの大学に入らなくてはという一心で、朝日新聞に出ていたAO入試で、なんとなく受けた大学に合格。東京で一人暮らしができればどこでもよかった。

10月に試験を受けた。合格発表が出てすぐ、私は吉祥寺で一人暮らしを始めた。

一人暮らしは想像していた開放感は一瞬で過ぎ去り、孤独感でいっぱいになった。

吉祥寺の商店街で話しかけてくる男性との会話で救われた。

茨城の田舎から出てきた私は、なんと優しい人なんだろうと感激していたのだが、その男性はキャッチだった。

キャッチというのは、キャバクラで働く女の子を探してくる人のこと。

私は、誰とも話せない寂しさから、ひとり暮らしを始めた高校3年生の冬から吉祥寺のキャバクラに勤め始めるのだった。

キャバクラの勤務が終わると、近くのおかまバーのママに話を聞いてもらって、とにかく寂しさを紛らわせていた。

大学生になってからも、高校の時とは違って、先生も私が欠席しても遅刻しても気づかない規模の大きさが、とてつもなく寂しかった。

高校時代は、先生が鬱陶しい存在だったのに、気にかけてくれる存在がいなくなって気づくありがたみ。

私は、大学にいるより、夜の世界にいた方が自分より恵まれていない人に出会えて、なんだか生きることを頑張ろうと思えた。

大学にいる子は、みな親から愛されているように感じて苦しくなった。

だから、大学にはほとんど行かなくなった。

キャバクラで働いていると、いろんなお客さんがやってきて、大切に思ってくれる人もいれば、お金を払ってる代わりに、言いたいことを言う人やさわってくるような下品な人もたくさん来る。

もっと痩せたら可愛いのに。

笑わなければ可愛いよ。

もっと可愛い別の子と替えて。

田舎から出てきた純粋な私としては、傷つくのは簡単だった。

痩身エステ 150万

美顔器 40万

歯科矯正 120万

お客さんの言葉で自分の顔や身体に大きなコンプレックスを抱えて、苦しんだ。

そして、キャバクラは辞めて、一人の安心安全なお客さんから直で対応し、直接お金をもらうという方法に辿り着く。

安心安全ではあったお客さんだったけど、すごい苦痛だった。

貴重な学生時代をお金と引き換えに失っていったような感覚。

ある程度のアルバイトや仕事だったら、自分の成長を感じるものだけど、そんなものは全く無い。

全く成長しなかった。思い返しても本当に必要の無い経験だった。

ただ、親から仕送りも全くもらわずに学生時代を過ごすには、仕方が無い方法だったし、お金に困らず過ごせたことに感謝だし、後悔は無い。

この経験から確実に分かったことの一つ!一番大事なことは!

どんなに高いものでもどんなに美味しいものでも、好きな人と食べなかったら、不味くなる。どこに連れてってもらっても苦痛だった。

マックだって回転寿司だってクレープだって、好きな人と食べたら極上の世界一美味しい食べ物に変わるってこと!

自分の好きか嫌いかを感じながら、人生の一瞬一瞬を好きなことのために、好きな人のために好きな時間のために、費やしていきたいと思う。

みんなも自分の好きっていう気持ちを大切にしていこう!

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