私は選択的夫婦別氏制度に賛成だ。
私はひとりっこで、小さい時から親や祖母に家を守るように育てられてきた。
幼稚園の時も、好きな人ができると長男でないかどうか確認されたし、自然に長男とは結婚できないと身に染みていた。
結婚したいと考えていた20代後半、同級生の今の夫と出会い、付き合い、次男だから良いと思って、授かり婚へ。
すると、予想もしていない兄を若くして亡くしたパターン。
嫁に行きたくない、婿に来てほしい、と一度は言ったが、夫もそれは譲れない。
婿に行くことはできない、嫁に来て欲しい、と。
確かに、夫の両親にとって、長男を亡くし、次男まで婿にいかれたら可愛そうすぎると思い、苦渋の選択で夫の家に入った。
子どももすでに授かっているし、選択の余地は無い。
私は仕方なく嫁に入ることになり、夫に譲った。
しかし、そこから呪縛が始まることになるとは思いもしなかった。
ことあるごとに、夫の両親は我が家を○○家の家、私の子どもを○○家の孫という言葉を使う。
その言葉が私の心を波立たせる。
○○家の家ではなく、私と夫が購入した家だし、○○家の孫ではなく、私と夫の子どもであり、私が命を懸けて産んだ子どもだ。
何も協力してもらってもいない。
私の両親は離婚しており、母は再婚している。
うちの○○家は、あなたの●●家と結婚したから、母や母の再婚相手とは何の関係もないから、関わりをもつつもりはないと。
そんなことを60歳も過ぎた人間が良く言えるものだな、と呆れ果てた。
子どもの方が大人より、よっぽどマシだ。
大人は考えも変えられないし、頑固だから厄介だ。
いくら話し合ったとしても、無理なのだ。
考え方を変えようとしないでくれ、と。
60年もの間、この考え方できたのだから、そのままこの考え方で人生貫きたい、と。
高齢者ばかりの政治家たちには、日本を変えていくことは無理なんだろうな。
老害だ。
どんなことがあっても、私にとって母と父は、それぞれひとりしかいない、私が生まれた私の人生の原点だ。
母と父を否定することは、私自身や私の人生を否定されることに繋がる感じがする。
母や父の人生、考え方、人柄、そんなことはどうでもいい。
ただただ、子どもにとって親は無条件に大切な存在だ。
私は、母や父を否定されたり、母や父を大切にしてもらえない方とは、きっと上手くやっていけないと思う。
夫にとっては、夫の両親は大切な存在だし、子どもたちにとっても、大切なおじいちゃんおばあちゃん。私にとっても、大切な存在なのだけど。
こうも厄介な話になるのは、
私が嫁に入り、○○家の嫁になったからなのだ。
○○家の嫁に入ったら、○○家のしきたりや考え方にならう、という考え方。
そんな考え方が古すぎる!!
女性は、かつてのように男性をサポートするために存在しているわけではないし、当たり前のように嫁に入るわけではないし、夫の家の墓に入るわけでもない。
女性も男性と同様に学び、自分たちの人生を築いていく時代なのだ。
今の60代以降には、理解したくない聞きたくない現実なのだろうが、60代以降のあなた方がしてきた子育て、教育、社会が今の社会を作っている。
今の現実を理解しよう、今の若い人たちを理解しようという気持ちが無ければ、子どもも孫も嫁も離れていくだろう。
そして孤独な最期を迎えることになる。
人生最期に家族みんなに囲まれているように。
長年の固定観念を崩すのはとても大変なことだけど、高齢者の方にぜひ理解してもらいたいと思う。
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